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もう「弱小チーム」なんて、呼ばせない!岩村レイズ、初のワールドシリーズへ・・・。
両チーム3勝ずつで迎えたア・リーグ優勝決定戦最終戦。タンパレイズが3−1でレッドソックスを下し、ア・リーグ優勝を決め、ワールドシリーズへ駒を進めた。
「9人=1を証明できた」球団創設11年目で初のア・リーグを制覇したレイズ、マドン監督の目には涙が滲んでいた。ベースボールは、チームスポーツ。9人のプレーヤーが「ひとつ」になったとき、そこに「勝利」の2文字が浮かぶ。シーズン中から、マドン監督が常に口にしていた言葉。
この日のレイズ先発の若手24歳のガーザは、素晴らしい投球を魅せた。初回こそレッドソックス、ペドロイアに先制ソロを許したものの、そのあとはレッドソックス打線を完全に封じ込め、7回0/3を2安打1失点8三振。シーズン中、女房役の捕手ナバロとベンチで殴り合いの喧嘩をするなど、カッとしやすい性格で知られるガーザ。この日は、落ち着いた投球ができるよう愛する息子の名前をグローブに書き込んだ。「冷静な」ガーザにレッドソックスは、まったく歯が立たずリズムを狂わされた。味方打線が5回に逆転するとガーザのあとは、救援陣4人のリレーで見事逃げ切った。シリーズ2勝のガーザは、MVPにも選ばれた。
最後のアウトは、岩村がとった。ローリーの変則のセカンドゴロをうまく裁くと、自らセカンドベースを踏みゲームセット。岩村は興奮気味に「まだ持ってますよ。きっとあとでチームに回収されるでしょうけど・・・」と歓喜の輪に入る前に、大切なウインニングボールを自分のポケットにしまった。こんな大事な記念ボール、興奮気味の選手達がなくしてしまうのはメジャーではよくある話。それを岩村は冷静かつ大切に納め、最後までそんな日本人「らしさ」をみせた。
ナ・リーグ覇者、フィラデルフィア・フィリーズとの間で行われるワールドシリーズは、23日に地元タンパで開幕する。マドン監督は「おいしいサンドイッチをたいらげるのが待ちきれない」と迎え撃つ敵をフィラデルフィア名物のフィリーチーズステーキに例え、不気味に微笑んだ。チームでの流行が、フロリダの街中に広がったモヒカン刈り。自らも選手に続けと同じ髪型にした54歳のマドン監督のモヒカンもいい長さに伸びていた。
昨年まで、球団創設以来10年で9回の最下位のレイズ。今季は、所属するア・リーグ東地区のレッドソックス、ヤンキースをことごとく叩きのめし、奇跡といわれた地区優勝を果たした。これまでは何をやっても「奇跡」といわれ続けたそんなチームがワールドシリーズで「真の王者」を目指す。
BASEBALL IS BEAUTIFUL!!
PS. 昨夜のセ・リーグCSシリーズ第1ラウンド最終戦、阪神vs中日。惜しくも敗れ、今季のシーズンが終了した阪神。決勝打を許した守護神、藤川球児が試合後のセレモニーで今季限りで辞任する岡田監督に謝罪すると、2人して人目をはばからず泣きじゃくった。岡田監督は、藤川に「お前が打たれてくれてよかった」と愛弟子をねぎらった。そこにも筋書きのないドラマをみた。